こんにちは。
三重県では緊急事態宣言は解除されました。とはいえ、まだ油断は厳禁です。
今後は感染予防対策に十分気を使いながら活動していくことが必要で、自宅での生活時間もまだまだ長いことが予想されます。
さて減塩の話をすると、「食べるものがなくなる」と言われる方が多くいらっしゃいます。vol.3でお話ししたように加工食品・保存食品は塩分を多く含みます。新型コロナウィルスによる影響で家の中にいることが多い昨今、十分に減塩に気をつかうのも難しいです。
大変なストレスの中ですので、減塩はできる範囲で少しずつ頑張っていただくとして、
今回は高血圧を予防する食事として、減塩以外の食事全般の注意点を上げさせていただきます。参考にしてください。
① DASH食
高血圧に効果的とされる「DASH食」という食事があります。
DASHとは:Dietary Approaches to Stop Hypertension、要するに「高血圧を予防する食事」の事です。
「カルシウム、カリウム、マグネシウムなどの電解質を多く含み、飽和脂肪酸とコレステロール・糖分が少なく、食物繊維が多い食事」がDASH食とされています。
具体的には「野菜中心、大豆、海藻をしっかりとる。お肉は赤身中心で」
という事です。
注意:以前もお話ししたように、腎臓が悪い方はカリウムをとりすぎると不整脈の原因となり危険ですので野菜の食べ過ぎなどご注意ください
② 魚の油
魚の油に多く含まれるn-3 多価不飽和脂肪酸の摂取量が多いと、血圧が下がりやすいといわれます。
いわゆるEPAやDHAのことです。日本の研究で心筋梗塞などの心血管疾患の発症を減らす効果もあるといわれており、ぜひ積極的に取っていきたい食材です。
③ 節酒
1日のアルコール摂取量は男性は20-30ml以下、女性10-20ml以下と言われます。
自宅にいるとどうしても飲酒量は増えてしまうかもしれません。ある程度はしょうがないですが、少量に留めていただく事が高血圧やそのほか疾患の予防にも良いです。
④ 食べ過ぎない
食事の種類も大事ですが、そもそも食べ過ぎによるエネルギーの過剰=肥満は血圧をあげる大きな要因です。
体重が減るだけで血圧が下がったと言われる方もたくさんいらっしゃいます。
減塩のお話と合わせて、上の①-④を参考にしてみてください。
全部できなくても、一つずつでも目標を決めて行動していきましょう。
新型コロナウィルスの流行で閉塞感のある時代になってしまいましたが、前向きな行動はそういった悪い空気を打ち破る一つの方法だと思います。
まずは身近な血圧から、頑張ってみましょう。お読みいただきありがとうございました。
青木内科 青木聡一郎